関羽雲長

三国志で一番出世した人

 三国志というお話の中ではもちろん、劉備玄徳が一番の出世頭なんですが、その後の時代も含めるとこの人が一番の出世頭といえます。人気も、三国志の話しの中だけであれば劉備玄徳が一番でしょうが、その外にでるとこの人が一番人気ではないかなと思われます。……外史でさえもなぜかそういう傾向が強いです。

 一応、豪族とはいえどん底から皇帝まで這い上がった劉備に対し、関羽はせいぜいが将軍どまり……ってまぁそれも十分すごいんですけど死後さらに出世して神様にまで昇格しています。一応他の方々も神様になってはいるんですが、あちこちに廟が残っているのはこの人だけです。横浜中華街と神戸南京町にある関帝廟はこの人を祭ったものです。

 生前の忠誠心とか圧倒的な武力とか信義の厚さとかから商売の神様になりました。そろばんを発明したという神話もあるそうです。

忠義に厚い忠臣の鑑

 どの作品を見ても生真面目で、融通の利かない、それでいて主君の劉備の無茶振りには何があっても応えるという臣下の鑑のような性格は、恐らくは実際の人もそういう性格だったのであろうと思われます。誰の目からみても好感を持てて、特に為政者の立場にある人からすれば理想的な部下像といえるでしょう。関帝廟があちこちに建立され、さらに文化大革命において、孔子の文廟が破壊されたにもかかわらず、関帝廟が破壊されなかったのもなにか妙な人気を感じる人です。

 実際、劉備や曹操に対して意見が割れることは多いんですが、関羽に対してはあまり悪口を聞きません。無いことは無いですが、「やつぁ一時期曹操に仕えてたじゃないか」という評価しか聞いたことがなかったりします。伝承、三国志演義、恐るべしといったところですか。

 どのくらい忠義に厚かったかというのを語りだすと、おそらくはこの人のページが一番文章量が多くなりそうですので、人生をダイジェストでどうぞ。

  • 黄布の乱で劉備と共に挙兵
  • 劉備が徐州を占拠したとき、太守やってよという無茶振りをこなす
  • 曹操が徐州を取り返しに来たとき、捕虜になったが曹操に取り立てられる
    • 恩返しに袁紹本初の武将顔良を斬る
    • ついでに文醜も斬る(三国志演義)
    • ご褒美に赤兎馬をもらって大いに喜ぶ(三国志演義)
      • 曰く「これでいつでも兄者のもとへ帰れますな!」(三国志演義)
    • 兄者まだ生きているし、恩返しもしたから帰るよ。もらった褒美は手をつけてないからと言って曹操の下を去る
      • 劉備の婦人を守りながら関所を5つ突破する(三国志演義)
  • 劉備と合流して荊州へ。ほどなく曹操が大軍で攻撃してきたので逃げる
    • 逃げるために船が要るから数百隻ぱちって来てという無茶振りを完遂する
      • 合流前に死にかけてた劉備一行を救出
    • 孫権と協力して反撃、撃退。
      • 追撃中曹操に追いつくけど「前世話になったから見逃すでござる」(三国志演義)
  • 劉備が蜀に招かれたため、んじゃ荊州守ってよという無茶振りを喜ぶ
    • 荊州民「関さんは荊州の守り神やでぇ」←関羽信仰の下地
  • なんか色々あって樊城にアタック
    • 攻め落とせず撤退中、裏切りにあい、つかまって死亡。
      • 赤兎馬は関さんがいなくなったのでご飯を食べなくなり死亡(三国志演義)

 ちなみに関羽が曹操の下を去るころ、劉備はまだ固定した地盤を持ってなかったりしました。どんだけ劉備好きなのあんた。

身体的特徴

 かなりの大男、そして非常に立派なおひげから美髯公とか呼ばれていたそうです。どこまで本当やら怪しいですが。まぁ劉備一家はだいたい怪しいです。その他、顔色が棗色だったりといわれています。

 いかに怪しいとはいえ、それが定着してしまっているのも劉備一家。特に関羽は世界中に像があるため、映像作品、漫画、ゲームなどなどでだいたい同じ顔をしています。

 臍まであろうかっていうさらっさらで真っ黒な髭。頭には頭巾をかぶり、その色はだいたい緑。ごっつい鎧を身にまとい、冷豔鋸(れいえんきょ)と名づけられた青龍偃月刀を右手に構え、またがる馬は真っ赤な赤兎馬。関帝廟での像の場合、その横には、義理の息子である関平と忠実な部下周倉元福が侍る場合が多いようです。

 ……関平は正史では実子なんですが、周倉が三国志演義のみに登場する人物ですので、恐らくは関帝廟は三国志演義の関羽がモデルと思われるので上記では義理の息子としています。はい。というか、このイメージこそTHE関羽なんですが、あっちこっちに三国志演義の影響が見られます。

 まぁ髭は成人の証なので、ある程度生えているのは当然として。

 まず冷豔鋸。当時の冶金技術では作れません。青龍偃月刀の装飾はもちろんなんですが、それ以前にベースとなる大刀を作ることが出来ないんです。じゃなんで持たされてるのかというと、三国志演義が成立したと思われる時代に一般的だったためと思われます。だいたいほかの武将が持ってる特長的な武器についてもそんな感じです。槍もなんだけどね。

 そしてまぁ、特徴というか愛馬の赤兎馬なんですが、常識的に考えて長生きしすぎです。まれに40年を越えるそうですが、寿命は約25年。現代で、ですよ。医学が発展していない当時であれば、平均はもっと短かったでしょうし、戦争に出続ける軍馬なら怪我のリスクも相当です。100歩譲って、赤兎馬が40年生きるような稀なものだったとしても、生き物は老化するもんですから、大男の関羽を乗せてどの馬よりも早く走るとかまずありえないです。

 他、まぁ、何で緑なんっていう、素朴な疑問もあったりしますが。ただ単に好きな色だったとかいわれたら返す言葉もないんですけど。

 んでもこれが関羽。この時代をすっ飛ばしたオーバーテクノロジーの塊がTHE関羽ですw

外史

横山三国志

 一番クセのない、別の言い方をすれば影の薄い関羽だと思います。他の作品では際立つ生真面目さも、劉備がそういうひとだからか、あまり目立ちません。

 序盤から終盤まで、変わらず頼りになる武将として活躍してくれます。

蒼天航路

 たぶん第二の主人公はこの人だったのかなと思うほどの活躍っぷり。ただし後半からですが。性格の生真面目さと言うか重さ加減は、この人が一番です。

 三国志演義だと華佗元化に腕の骨を削る簡易手術を、麻酔なしで堪えるっていう変態なシーンがありますが、蒼天航路ですと、額に矢が刺さっても生きていけるという変態さを見せてくれます。

一騎当千

 女体化された関羽。主役を差し置いた一番人気。ながーいお髭に対抗してながーい黒髪。Google先生で「関羽雲長」と検索すると大半がこの人のエロいフィギュアとかアニメのシーンとかになってしまっています。Googleをファックした偉大な功績を残してしまいました。あー、この検索結果について一時期中国からクレームがGoogleにあったとかなかったとか。今じゃ受け入れられていると言うか諦められていると言うか……だそうですw

 生真面目な性格については相変わらず。ただし、その強さからくる自意識過剰は正史どおりか……ってたぶんたまたまなんでしょうけど。

恋姫†無双

 メインヒロインにして一番人気。どういうことなのw だいたい関羽というキャラは一番人気になる傾向があります。

 一作目は劉備ポジションが主人公の一刀だったので、メインヒロインというのもわかります。んがしかし2作目は登場してきた劉備によってニコイチのキャラにされた挙句、3作目の萌将伝にいたってはエロイベントなしという扱い。エロゲだよ?w エロゲなんだよ?w しかも一番人気だったんだよ?w

 外見的特長は一騎当千と同じく綺麗な黒髪がトレードマークという扱いでした。一騎当千が色々と不純な煩悩が多いのに対して、こちらは理性的で融通の利かないカタブツとして描かれています。

三極姫

 さすがに女の子だよw よかったねw こちらもやはり髭のかわりに髪の毛がトレードマーク。三極姫全般に言えることですが、正確は蒼天航路と三国志演義を割ったような性格。恋姫†無双にちかいっちゃぁちかい。

 やはりというかなんというか、緑の鎧がトレードマーク。蜀が緑のイメージなのはたぶん、関帝廟のせいでしょう。

関連人物

義兄弟(三国志演義)

息子


  • 関銀屏(別名「関三小姐」。他2人は娘がいたはず?)

  • 最終更新:2015-02-07 09:36:41

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