曲:貂蝉


歌詞

ゆれうごく 心の底の声
聞いてはいけないと解ってる
高鳴る鼓動に背を向けて
涙みせず今別れの時

幸せを感じてた 素直にともいたい
だから、燃え上がるその前に……
偽りと誓った恋が
  
   さらば君よ さらば君よ
   さらば さらば さらば君よ
   
   さらば君よ さらば君よ
   さらば さらば さらば
   
握り締めた決意の刃に
写るそこにいないはずの君
迷いが今見せた幻と
自分の首の腕に力込め


来世にまた会えると 次は結ばれるはず
だから、燃え上がるその前に……
偽りと誓った恋が
  
   さらば君よ さらば君よ
   さらば さらば さらば君よ
   
   さらば君よ さらば君よ
   さらば さらば さらば
   
G solo
  さらば君よ さらば君よ
   さらば さらば さらば君よ
   さらば君よ さらば君よ
   さらば さらば さらば
   さらば さらば さらば

解説

 この曲に関しては、貂蝉がどんな人だったかっていう説明の前に作成の過程を伝えたほうがいいんじゃないかなーと言うことで、変則的ですがそちらから行こうと思います。

 なんか知らんが夢を見たんですよ。今やまったく覚えてないんですが、ただ、おきたときにあるフレーズと、なんか知らんけど涙で顔がびっしょりだったわけです。なんかわからんが、とにかくこのフレーズだけは忘れたらあかん、ということで、これをサビにした曲を残そうと、そんな事がありまして作成が始まったわけです。

 最初に覚えていたフレーズは、「さらば、xxxxxxx」で、さらばの後ろに何を歌っていたのか、コレガワカラナイ。んでまぁ、最初はさらば友よとかそんなのが浮かんで消えていく中で貂蝉を題材にしようっていうイメージが出来上がってきました。

 貂蝉が題材になった段階で、さらばの後ろのフレーズは2つに絞られました。父よ、友よのどちらか。しかし、彼女のエピソードを考えるとそのどちらもふさわしくないな、ということで、「君よ」だけに決まりました。あとは、そこからほかのパーツをどう埋めていくかっていう作業でした。というところで、曲の説明に。

美女連環の計

 いくつかある三国志の節目の一つ、董卓仲穎が実権を握っていた頃。まぁ、普段権力を持たない人に、急に大きな権力が入ると、その使い方がめちゃくちゃな訳ですよ。私利私欲のために使い倒したものだから、世の中は大混乱に陥りました。

 当然の話なんですが、こういう暴君がいると、それを倒そうとする動きが必ずあがりますが、この人に限ってはそれが中々現れませんでした。っていうのも、配下がそもそも乱暴な半分賊みたいなものの集まりだったのに加え、呂布奉先っていう最強を謳われる人を抱えていたために、武力による転覆がなかなか出来ませんでした。今なら民主主義なので、言論による転覆が行えるんですが、この当時は極端な暴力に抵抗するのは難しかったといって良いでしょう。暴力はいいぞケンシロウ。

 この暴政を終わらせるべく暗殺計画を立てていた一人、王允子師は、呂布がいるから手が出せないのであれば、二人を仲違いさせてしまえばいい、ということで、その二人に自分の娘を奪い合わせ、仲違いどころか呂布に手を下させるという快挙を成し遂げました。この時、二人の間に入ったのが貂蝉です。(三国志演義)

 董卓の暗殺後、貂蝉のその後については外史によって様々ありまして、あるものではそのまま妾に、あるものでは自殺し、あるものでは殺されてしまいます。今回の歌では自殺するものを選択しました。

 本来ならば偽者の恋だったわけですよ。呂布に対しても、董卓に対しても。でも、偽者だった筈の恋が、このまま行ってしまうと本物の恋になってしまう。この恋は、本物の恋にしてはいけない恋。だから、暗殺が成功した今、私は死にます。

「さらば、君よ」

  • 最終更新:2014-12-03 18:18:32

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