曲:蒼天已死



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飢える人の心 お互いを会い食みあう
描いた夢の果てに 幸せは遠く

消えてゆく 人の声
かすかにのこる 祈りの跡
正道を問わんがために
黄夫よまさに立つべし

蒼天已に死す
天地を喰らい尽くす
人愛にあふれた世の為
  
蒼天已に死す
天地を喰らい尽くす
人愛にあふれた世の為

腐る上の意思を 映しだす、この惨状
掴んだ砂でさえも 赤色に染まる

崩れゆく 人の世界
病であれば 治せたのに
太平を築かんがために
黄夫よまさに立つべし

蒼天已に死す
天地を喰らい尽くす
人愛にあふれた世の為
  
蒼天已に死す
天地を喰らい尽くす
人愛にあふれた世の為

解説

 三国志って言えば、の3つの国が中華の覇を競い合うイメージが相当強いのですけど、実際この3つだけに絞られててしのぎを削りあう時期は相当後ろのお話。お話そのものはこれらの国が欠片もないような時代からはじまります。

 まぁ世の中荒れてた。どのくらいかって言うと今の日本なんかメじゃないぐらい荒れてた。近代ぐらいの若者って闘争するのに右翼だ左翼だ、とにかく主義主張と(受け売りなのに)頭がよさそうなところをアピールしながら戦いたがりますけど、この時代はもっとシンプル。「メシよこせ」。

 こんな荒んだ世の中で、人々がせめてもの救いとして求めたのが宗教で、大流行したものが太平道。もっと平和な世の中にするため、今の政治家共をぬっころして革命起こすべな! と立ち上がり、名前も黄布党と改め、頭に黄色の頭巾を巻いてクーデターを起こします。このとき旗に書かれた教義? が以下のもの。

「蒼天已死 黄天当立 歳在甲子 天下大吉」
あるいは
「蒼天已死 黃天當立 歲在甲子 天下大吉」

 蒼天は当時の政府、漢王朝を指し、黃天は太平道を指します。青の時代は終わって俺たち黄の時代なんだってことらしいんです。陰陽五行って発想から来てるとか云々の説もありますけど、それだったら朱の後になるんじゃないですかねとか野暮ったいことを思うのはたぶん僕だけじゃないはず。

 教祖である張角さんは、色々とあってどれが本当かわからんのですが、元々お医者さんだっとか? 秀才だったとか? とりあえず、病気の人にお薬とかハンドパワーとかを駆使して治してあげて、信者を増やして、「こんな病気になるのはお国が悪いからや!」と立ち上がったと……オウムみたいに選挙に落ちたから強行策にでたと言う訳ではないです。たぶん。

 この黄布党、漢王朝からは黄布賊と呼ばれていましたが、この人らの反乱によって政府の信用は無くなり、各地の偉い人がうちはうちなんでと統治を勝手にやり始め、あっちこっちで戦争が起こり、次第に3国へと収束されていきます。が、この辺話し出すと死ぬので追々。

  • 最終更新:2014-11-04 01:31:00

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