孫権仲謀

呉の偉い人

 父、孫堅文台。兄、孫策伯符。この両名から領地と臣下、そして部下を引き継いだ次男坊ですが、スタート時点から劉備玄徳曹操孟徳の二人と張り合わなきゃいけなかったって考えると結構なムリゲーだなぁと。それをやりきったっていうんだから、強くてニューゲームの効果か、もしくは、もともと優秀だったか。

 孫策が息子に継がせていたらたぶん無理ゲーだったんでしょうが、家臣団との付き合いもあったであろう弟に継がせたからこそ、強くてニューゲームの効果が得られたんだろうなという推察です。

強くてニューゲームのために

 もちろん、コンティニューのためにはワンコインを投入しないとだめなわけですよ。当時の孫家は、劉備や曹操のような上下関係というよりも、豪族の集合体で、ゆるーい上下関係と、ひろーい横のつながりで成り立っていた訳でして、いわば協力しあって成り立っていた側面が強かったようです。息子よりも弟が選ばれた理由も、このゆるいつながりを纏めるための人選だったのかなと思います。

赤壁

 孫権が呉を継いだのが19の時。当時はそれなりに荒れたようですが、うまくまとめ、父親の仇をとったのが26。で、ほっと一息と思いきや、ラスボス曹操が南に下りてきましてさぁどうしようと。

 地方豪族の集まりであったためか、君主が右向けば全員右というわけにも行かず、それなりに民主的な手法、つまり議論により方向を決めるというようなことがあったようで、主戦派と降伏派に分かれていました。二つに分かれたのは孫権自身が迷っていた部分もあるでしょう。そりゃそうです。当時の曹操は袁紹本初を退け、天下に一番近い人物でした。26歳で数万、数十万、の命を左右する決定をしなければならないとなれば、悩まないわけがありません。

 主戦派には周瑜公瑾など古くからいる武官らに加え、劉備より派遣された諸葛亮孔明が加わりました。信頼する周瑜に加え、ミニ曹操の孔明の二人がかりの説得であれば、洗脳されないわけがなく、孫権は曹操との対決を決意します。まぁ、性格を考えると、もともと戦う気だったんじゃないかなと勝手に思わなくもないんですが。

曹操撃破

 開戦を決意した孫権と、その軍勢が曹操を撃破した場所が赤壁と呼ばれる場所でして、曹操の敗北の中でもおそらくは最大の損害をだしたものとなりました。三国志演義ではハイライトのひとつとして描かれています。

 この赤壁での戦いをもって、三国志の「三国」というものが明確になってきます。

 すでに一大勢力であり、漢王朝再興のために悪名をいとわない曹操の魏。通称「曹魏」。
 親子三代にわたり勢力を築き、破竹の進撃を止め、反抗意図を明確にした孫権の呉。通称「孫呉」。
 そして未だに固定の領地を持たないが絶大な支持を持ち、この後天命の地を得る劉備の蜀。通称「蜀漢」

 赤壁の戦いが注目されるのはこの節目であるが故ですが、それがために三国志演義では誇大な脚色が行われており、正史とのギャップの激しい事柄でもあります。んがしかし、この辺りは語りだすときりがないので別の人に譲るとしますw

 孫権については、赤壁での戦闘を決意して、三国時代の幕を本格的に開けた人だよとだけ。

赤壁以外の戦争のエピソード

 元々、呉に関する記述が少ないのも影響して、この人にハイライトが当たる場面は少ないです。しかし、記述はわずかでしたが、よく戦っては勝ったり負けたりを繰り返している人のようでした。攻めるのは苦手でしたが守るのは得意だったようです。

性格

 やや難のある性格であったようです。気性が激しく、頑固な人であったとされます。特にお酒を飲ませるとめんどくさい人だったようでw

 本人が無類の酒好きで、部下を酔いつぶれるまで飲ませるっていう、まるでバンドのタチの悪い先輩のようなw んでまぁ、さらにタチが悪いのが、この酔いつぶれた相手に水をかけて叩き起こして、さらに飲ませるっていう……きっついわw

 まぁその悪癖がエスカレートしていくと、当然酔いつぶれたフリをしたりする人も出るわけなんですが、それに気がついてとうとう「俺の酒が飲めんのか」という理由で斬ろうとするとこまで行っちゃう始末で。なんとかその場は治まったんですが、シラフに戻ったときにもっそい恥ずかしいと思ったらしく、「以後は酒宴の場で自分が下した命は無効とする」という命令をだしたとかなんとかw

 若いころは慎重だった性格も、年をとると疑心暗鬼へと変貌し、また、生来の感情の起伏の激しさが災いして、後継者選びにおいて遺恨をのこしてしまいました。

 三国志の名前の示すとおり、三国の主役を築いた割に、ほかの二人に比べるとややぱっとしない人ですな……。

外史

横山三国志

 もともと呉がほかの2国に比べ、物語上のウェイトが小さいため、どうしても扱いが……。わりと普通のひとでした。ほんとに。書くことがないぐらい。

蒼天航路

 蒼天航路はどの人もそうなんですが、性格によるキャラ立ちという面でいくと基本的にどの人も濃い人物に仕上がっていまして、この人も例に漏れず……面白い人ですw

 動物に妙に好かれる体質らしく、トラがペットなのはまぁ呉のイメージとして、昼寝をしていたら様々な動物が回りを囲んでいたり、この世のものとは思えないワシとお喋りしていたり、こういうキャラ付けはほんと上手いと思います。

 蒼天航路が曹操の死亡までですので、赤壁以降は結構登場します。

 本音と建前を使い分けて、天下への野心を捨てず、うまく家臣をまとめる様は、おそらく他の三国志漫画には見られない姿かなと思います。

一騎当千

 孫策伯符の妹として登場します。その実、妹でも何でもなく小橋だったというオチでしたが。本物が出てくるまでは孫権として扱われるようですw

恋姫†無双

 記憶がちょっとあいまいですが、いつぞやの人気投票で1位だったはず。ツンデレ感がマジかわいいね! イリュージョンの人工少女2の公式アップローダーに衣装があがるぐらい熱狂的なファンが多いのですw

三極姫

 1と2では、銀河(主人公)を呉の出身にした場合、妹として登場します。まぁ、これが優秀な子で。開始直後、銀河が君主になるまでは孫権が代わりに内政をやるんですが、命令回数が1.5倍ぐらい違うんですよw 本当にw

 やっと銀河が君主になったーと思ったら出来ることがあまりにも少なくてw ちょっとまてとw そのまま妹にやらせてた方がよかったんちゃうんかとw

関連人物

両親

兄弟


  • 最終更新:2016-08-10 00:44:17

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